H.L. LEONARD ROD CO. 37H

レナードロッド イメージ

70年代中頃のバーニッシュ仕上げのロッドでイエローストーンモデルとして知られています。テッド・シムローが職人の中心として活躍して頃の作品ですね。

外観的な特徴はストローカラーのブランクにゴールドとブラウンのラッピング、ガイド類はシルバー、アルミのアップロッキングリールシートです。ショートロッドにこのタイプのリールシートはバンブーではあまり見かけませんので新鮮でなかなかかっこよくて私は好きです。グリップは結構太めにシェイプしていてしっかり力が入るようなスタイルになっています。

塗装仕上げはハケ塗りらしく、埃によるブツ、たれやハケむらなどが結構目立ちますが、この竿の本質はすばらしいアクションだと思います。なのでこのモデルのオーナーでこの程度のアラを気にする人はいないでしょう。

アクションは全体が均一で非常に素直な曲がリ方をします。ティップからバットまでどこかが硬すぎるとか柔らかすぎるということが無く、とてもバランスの取れたアクションだと思います。ティップは繊細なんですがフニャフニャした感じは一切なくて逆に芯が通った強さを感じさせてくれます。良いロッドはどれもティップがしっかりしてますね。

振った感じシャキッとしていてスピード感があるにもかかわらず、しなやかさも併せもっていて、細いループもトルクのある重いループも自由に投げられる、ショートロッドながら多くの場面で使える万能ロッドでもあると思います。クセが無く非常に投げやすくて、これぞショートロッドのスタンダードア
クションといった感じです。