R. W. Summers735

サマーズ735イメージ

ポール・ヤングのDriggsテーパーに興味があったのでサマーズの735は1度振ってみたかった1品です。実物見て思いましたがアクションはDriggsというよりもパーフェクショニストに近いです。

93年にアメリカの中古市場でほとんど新品状態で購入されたとの事で、1,000ドル弱で買えたそうですよ。その当時サマーズは国内ではほとんど知られてなかったみたいです。

ロッドの外観はおなじみのグリップとリールシート、ダークブラウンのブランクでかっこいいです。グリップとリールシートの間のウッド製チェックは(ウォルナットだと思います)コルクとの段差が全く無くピッタリで丁寧に加工されています。フェルールはステップダウン形状のオリジナルで抜差しはかなりきめ。トップガイドはループが大きめのものを使用しています。

ロッドテーパーは繊細なティップとミドルの緩やかなテーパー、細身ながらパワフルなバットはやはりヤングロッドに共通しています。ロッドジョイントを繋いで手に持って感じるのは#5ロッドの重さではなく#4の軽快さ、細身のバットからしぼりだすパワーが竹の持つ強い反発力を感じさせます。

キャスティング感は鋭くてぬけが良く、大変振りやすく12~15ydくらいのキャスティング距離がとても気持ちよくて楽しいロッドです。このロッドも人が竿に合わせる必要がなく自動的にきれいなループを作ってくれるのでテンポ良く釣りが出来ますし、風が強い日でも力強いループをつくり、1発でライズを直撃出来ると思います。

日本の一般的渓流の規模では#3ロッドが扱いやすくて人気なのは当たり前なんですが、ペイン98、パーフェクショニストやこのロッドを振ってみると本来のバンブーロッドの魅力を#4/5クラスに追求したくなってしまいます。